「おい、悟…。お前今、ここがどこだか解ってるか?」
黙って見ていた樹が悟に声をかける。
「え?ここ…?」
しばらく考えていた悟は思い出したように慌てて癒麻から手を離した。
「わ…っ!?ごっごめんっ!!癒麻ちゃん!!」
悟の顔は真っ赤だった。
「……。」
真っ赤になった悟に癒麻は手を口に当て、小さく笑っていた。
「俺なにしてんだ?」
悟は思いっきり動揺していた。
「いっ樹が言わなかったら完璧忘れてた…。
あれ…?」