「候補…、あった、これだな?」
悟は知りたい話題までマウスを進めて止める。
「候補、それは桂木の伝統ある血を絶やさないために決められた決まり事…。
本家により結婚を条件に、主に本家に関わる人間から選ばれる…。
本家に関わる人間…?
樹も本家の血筋…、だから選ばれたのか…?」
悟は先に進めていく。
「候補も当主程では無いが力を持つことが出来る…。
選ばれるには一門を動かし、当主を支える力を持つことが必要とされる…。

あれ…?まだ他にあるのか…?」
候補の記事が終わっても、まだ続きがあることに悟は気づいた。