「早く見つかると良いな…。」
五十嵐刑事は、悟の頭を撫でて部屋から出て行く。
「ありがとう…、父さん。」
悟はパソコンに向かいキーボードを打つ。
「桂木…、候補……。
あった…っ、これだな…。」
検索をしたたくさんのリンクの中から、それらしいものを悟は選んで開いてみる。
「桂木一門…。創業500年に渡る茶道の名門…。
代々女性が跡を継ぐ……。
ここは聞いた通りだな…。
現在の当主は桂木百合子(60)。
次代の当主も決定済みだと言う…。
これは癒麻ちゃんのことか…?」
悟はマウスを下に向け、ページを進める。