「桂木…、候……。」
途中で悟はキーボードを打つ手を止めた。
(知ったところ、打つ手あるのか…?)
悟はキーボードの上に置いたままの自分の手を強く握りしめた。
その時…。
コンコン。
悟の部屋のドアが叩かれた。
「はい?」
悟の声を聞いて、ドアの向こうから声が聞こえてきた。
「まだ起きてるのか?悟…。
入っても良いか?」
「父さん?どうぞ…。」
悟の返事と共に、ドアが開けられ五十嵐刑事が入ってくる。
「今ごろ帰ってきたの?父さん…。
ずいぶん遅かったんだね?」
「ああ…。WINGの予告状が来たからな。
WINGを捕まえるための対策を練っていたんだ…。」