『癒麻ちゃんっ…!!』
届かない癒麻に、悟は力のかぎり叫んだ。
「癒麻ちゃんっ!!」
悟は力のかぎり、手を伸ばして起き上がった。
「ゆ…、夢……?」
悟は不安に押しつぶされそうな胸を押さえて、部屋の中を見渡す。
「俺の…部屋だ……。」
悟はしばらく下を俯く。
(癒麻ちゃん…。)
しばらくして落ち着いてきた悟は、勉強机に置いてあるパソコンへと視線を移す。
(候補…か……。)
悟はベッドから起き上がって、パソコンの前に座る。
「……っ!!」
ゴクンと生唾を飲み込んで、キーボードを叩く。
(なにか…、情報だけでも……っ。)