春菜は驚きながらも

その姿に魅了された

『ちょっと春菜さん?

君、

今胸きゅんした!と思っただろ? 』

そのちょっとキツい物言いに、
春菜は我に帰った。

「なっ何で、あんたにそんなこと分かんのよ?!」

シオンはまたニヤッとした

『君は昔からそうなんだよ。

胸きゅんを運命と勘違いし続けてる。

だから28にもなって男に騙されて

おまけに誕生日に1人なんだよ!

このままじゃ一生1人だね(笑)』


「ひどいっ!!!」


春菜は泣きじゃくりながら


「会っていきなり何なのよ!!
アタシだって必死なのっ!

必死だったんだから、、、

でも
ムカツクけどその通りかもしんない。

分かってる
分かってるけど

私の運命の人なんて何処にもいないよ!!

もう、、、


無理だよ、、、」


泣きじゃくる春菜をシオンは
フワッと包みこんだ



そしてため息をつきながらふっと笑った



『君1人じゃきっと
運命にはたどり着けない

でも僕が、君を導いてやるよ』


「導く??」


『そうだよ


来たまえっ!!!』



シオンは宙を舞った



「来たまえって、、、プッ(笑)」


『何か言ったか?!!(怒)』


「いえっ何も、、、、、プッ」