「栄くん!!!」

心の俺を呼ぶ声で我に返った。なんだかみんな忙しそうだ。こんなにいい天気なのに…なんて現実逃避をしてみたり。

「おい栄!!!」

賢が、また俺を呼び、

「お前、あの子のこと知ってんだろ!?熱中症みたいで、意識もないから、保健室運ぶぞ!!」

そう言った。

「お、俺が運ぶ!!!」