「え、お前、それ…!!!あったんならー」

「うん、あっちゃったんだよね。ていうことは、コイキは此処に居ないのか、と思うだろ?それがな…」

「ちょ、待て!」

笑哉が開けようとしていたところを半ば無理矢理奪い取って、俺が開けた。

ガチャン














そこで見たのは、倒れていた戀木明愛だった。

俺は、ただ呆然と立ち尽くしていた。笑哉と賢とちょっとおくれて凌が横を通り過ぎていった。