大きく息を吸い込んで、はいて…を繰り返しているうちに、汗がにじんできた。

空は。
ただ青く、ずっと赤だと思っていた太陽は目にまぶしい白だった。

白から目をそらし、屋上を見渡すと、さっきまで白を映していた部分が黒になっていた。

目を閉じて少ししゃがんで時間経ってから目を開けると、くらっとしたから、仰向けに倒れ込んだ。

「なあ。」