「こら!なんでこんなところにいるんだ、お前ら!!!」

期待を裏切って入ってきたのは、生徒指導の藤田英徳という背の低い栗みたいな頭をした先生だった。

最悪だ…

みんなが変に緊張しているのが空気でわかった。

俺はとっさに制服のポケットに入っていた鍵を、先生に見つからないように投げ捨てた。

多分、園芸部が使っている花壇あたりに落ちただろう。見つからないと良いけど。