「午後、ここでさぼんね?」

賢が言い出すと、みんな賛成とばかりにバラバラに散った。寝たり、スマホいじったり、喋ったり。自由だな。

やっぱりもっと前から教えればよかったかな。一人よりもこいつらといる方が落ち着く気がした。

ガチャ

扉を開ける音がした。今度は閉め忘れたのではなく、わざと開けといた。

戀木明愛が…!?

俺の心臓が飛び跳ねた。