「先輩、こいつ保健室に連れて行きます」

まるで、漫画の中に出てきそうなようにお姫様だっこをされた。

「えっ!浩太、私大丈夫だよ。」

体を動かして下りようとしたらいきいなり

「ばかやろー動くな。じっとしてろ」

いままで見たことの無いような浩太の姿に

驚いて、思わず言うことを聞いてしまった。

浩太の顔をみていたらなんだか胸がドキドキしてきた。

「なに?」

“なんで、なに?このドキドキ”

「あっなんでもない…」

「なんだよ変なやつ」

まさかこの気持ち…