奏が私の肩をたたく。


なんとなく…

奏がなにを言おうとしているかわかった……




「別の店にする…?」

ーー『・・・』


ほらね。

やっぱり…そう言うと思った。



なんか逃げるみたいで嫌だな…

なんで私たちが、コソコソしてなきゃいけいの!?


なんだかイライラしてきた私は、眉間にシワをよせながら、奏に手話を向けた。





ーー『ここにしよ!別に関係ないじゃんっ』

「あ、ちょっ………」


私はそう奏に伝えて、空いていた中央の席に座った。





もうビクビクしてるの、疲れた!

恵里香になんて、負けてたまるもんか!




「本当にいいの…(汗)?」