ーー『それ……』

「この花びらを、お湯に入れんだろ?」

ーー『うん、多分ね』


奏はしゃがみ込み、浴槽にお湯をため始めた。




「溜まる前に、体洗っちゃえよ」

ーー『………うん(汗)あんまり見ないでね』

「はいはい(汗)」


体を隠して、手話で話すのは大変(汗)

私は奏に完全に背を向けて、体を洗った。




不思議…

奏が来ただけで、もう恵里香のことは少し忘れてる……


もう奏しか、頭にないよ…





ぬる…


っっ〜!


太ももに、いやらしい手つきの感触。

振り返ると、奏が私の太ももに手を触れていた。




ーー『ば、バカーっ!』

「若奥様の肌は、スベスベだな…」