結愛の家族があんな状態なら、余計に俺がしっかりしねぇとな。

じゃないと、あいつを支えてやれる人間が居なくなっちまう。

結愛の為に俺が何をしてやれるのかは、まだ自分自身はっきり分からない。

だけど、それでも少しでも心の支えになってやれるように。

少しでもあいつが笑顔になれるように。

思いつく限りはしてやらないと。

 
結愛のお母さんの背中を見送りながらそう思った。