「結愛の事見てくれてありがとうね」

「いえ、俺は何も」

きっと結愛から俺の事を聞いたんだろう。 

あの事故からこっち、結愛の家族と顔会わせるのは初めてだからな。

「先生から聞いたわ。事故の時、純哉君が庇ってくれてなかったら、あの子どうなってたか分からないって。本当はちゃんとお見舞いに行ってお礼するべきだったんだけど・・・・・・」

 
お母さんの言葉に俺は首を振る。

 
結愛の事で色々大変なんだ。

「気にしないで下さい。本当に大変なのは結愛やお母さん方ですから」


「ありがとうね・・・・・・」
 
それから2、3話して結愛のお母さんと別れた。