何で、何でこんな事になった。
 

俺はどうだっていい。
 

何であいつがそんな目に遭わなきゃいけない。

「畜生・・・・・・。あんたら医者だろ!?何とかしろよ!」
 

混乱、落胆、怒り、悲しみ、色々な感情がごちゃ混ぜになって、自分を押さえられなかった。

「何とか言えよ!あいつを助けてやってくれよ!!」

そこでまた、身体に鈍い痛みが走った。

その痛みのお陰で、俺は我に返った。

彼らに当たった所でどうなる訳でもないのに、情けねぇな俺。