「あ、よかった・・・・・・」

そんな声が降ってきた。

「こうしてちゃいられない。先生を呼んでこないと」

声の主は、その次にはそうして慌てて何処かに行ってしまった。

「ここは・・・・・・?」

何かぼーっとする頭で辺りを見回す。

身体は鉛の様に重い。

視線を巡らせた俺の目に映ったのは全く見知らぬ風景。

妙な機械が幾つか並んでいて、機械的なピッピッって音が響いている。

自分の身体に目を下すと、何かのチューブが付けられている。

多分ここ、病院か・・・・・・?