~晴樹~

~晴樹!!~
何故だ?希に言われてなぜかすごくドキドキする。
言った本人耳まで真っ赤、それにつられて俺の体温も上がる。
「こっちみんな////」
と言うと、希は笑いだした。
「だって…顔真っ赤…あはは(笑)」
「こっちみんなって言っただろ!?」
俺が後ろを向いても俺の顔を見ようと希が顔を近づける。
ひょこっと出してくる希の顔がすごく可愛くて、もっと顔が赤くなる。
「何でずっと真っ赤なの~熱でもある?」
希の手が俺のでこに触れる。柔らかくて、細くて長い手だ。この時間は一瞬だったけどすごく居心地が良かった。
「もう大丈夫だから。」
「そう?後で保健室行っときなよ!なんなら着いていってあげようか!?」
「ばっバカ!1人で行けるよ!ガキじゃああるまいし…」
キーンコーンカーンコーン
授業の終わりのチャイムがなって、担当の先生が出てきた。
「たく、お前らは…以後、このようなことがないように!わかったな!」
「「はーい」」
適当な返事をして、俺らは教室に戻った。直美が「どうだった?」とか聞いてきたけど無視した。
俺が真っ赤になってたなんて口が割けても言えないしな(苦笑)