体に一生消えへん傷を俺は芽生に付けてしもた。
その傷を理由に芽生は俺を…な。

さすがに彼女になろうとまでは言うてけえへんけど、たまに会おうやら抱いてやら。

どうせ今回も、しょうもない話やろ。

「海くん!!」

…芽生の声や。
唯一俺を 海くん て呼ぶんや。

「なんや?早めに終わらせてや?」

「あのね?私たち、さ…やり直さない?」

ただ、呆然とするしかなかった。
何を今更そんなこと、言われやなあかんねん。

「すまんけど…」

「…この傷、どうする?」