「…うん、頼る。ありがとう」
私も笑って綾芽達を見た。
この人たちなら、信じても大丈夫。
それでも、近付きすぎないように…しよう。
それが私の為でもあり皆の為でもあるのだから。
「ええ子」
海音も私の頭を撫でる。
――パシッ!
が、綺麗に振り払われた。
綾芽が海音を睨んで軽く威嚇体制にはいっているからだ。
「あたしの可愛い羽音に気安く触るな、変態星宮!!」
ええっ?!
それ、今言うの?!
さっき抱き締められてたよ、私?!
撫でるのは駄目で抱き締めるのは大丈夫なの?
いまいち綾芽のツボとか分からない…。
「ええやん。あんたの許可ら要らんやろ?」
「要るわボケ!!」
「…あ?要らんやんな?綾芽ちゃん?」
にっこり笑顔…。