「ここ、は…?」

目が覚めるとそこには知らない世界があった。
…知らないった言うか見たことない部屋?

ボロそうな空間。

「起きたか?」

金髪の男の人が私に尋ねる。
朝、さっき見たときよりも優しげな眼差しで。

この人、悪い人じゃない。
直感でそう思った。

「うん、大丈夫」

「腹は?」

お腹…?
なんで、お腹の心配してるの?

「お腹?」

「ああ。手荒な真似はしたくなかったが軽く殴ったからよ」

ああ!!
意識失う前に殴られたんだっけ?