家の方向的に蒼空と海音は同じ方向で私と綾芽が違う方向。
まあ、直ぐに綾芽と別れちゃうけど。

蒼空達とバイバイしてから私と綾芽は無言で歩いた。

「羽音。あたしさ、女友達初めてなんだよな」

「そうなんだ?意外だね」

「こんな性格だし、仮にも彼氏があいつだからさ、女から色々言われた」

そっか。
蒼空も海音もイケメンの分類に入るもんね。

「蒼空が星宮と仲良くしてて、あたしが入って三人で居るのが当たり前だった」

「今のあたしらみたいな?」と付け足して、少しだけ微笑んだ。
うん、四人で居るのが当たり前になってきてる。

「でもさ…」

そこで綾芽は一呼吸間を開けて続ける。