「はよ言えや!女やからって…手加減せえへんで?」

俺の言葉で取り巻きっぽい女等はどっか行った。
残ってんのは麻原だけや。

「…た、体育館裏…に、居る…っ」

半泣き…っつーか、あれは泣いとったな。
俺は麻原が言うてた体育館裏へ足を運ぶ。

走って、走って…こないに全力で走るん久々やわ。
ましてや、一人の女の為になんて…前の俺やったら絶対有り得へんことやったんに。

一目惚れして、落とそうしてるんやけど…中々できへん。
好きすぎて手ぇ出せやんだけかもしれへんけどな?

全力で走ったから思ったより早よついたみたいやけど…
















そこはもぬけの殻やった。