「痛い目遭わされたいの?」

「したいならすれば?」

「…ヤっていいよ、こいつ」

李花ちゃんの声で三人の男の子が体育館裏から姿を現した。
私はすぐに理解した。

――犯される。

別にいいけど。
だって処女じゃないもん。

昔に、襲われたことある。
誰かも知らない男の人に、初めてを奪われた。
その当時は泣き叫んだけど日が経つに連れ、段々どうでもよくなった。

そこから感情が消え始めたのかも。

「可愛いじゃん、この子」

「俺からヤっていい?」

「次、俺な」

男の子たちは私を見てはニヤニヤしている。
怖い訳じゃない。

気持ち悪い。