「…とりあえず拭きな」

綾芽は自分のタオルを持って私の頭を軽く拭いてくれた。

「綾芽、タオル濡れるよ?」

「いいから大人しくしてる!!」

「…はい」

大人しく拭かれてたら後ろから聞きなれた声が聞こえた。

「綾芽、羽音、はよ」

「おはよーさん」

珍しく海音が遅刻せずに来てる…しかも蒼空と一緒に。

「はよ、二人とも」

「おはよう」

少しだけ二人は濡れてた。
かなり濡れてるのは私一人。