新年。
今までで最悪の新年だった。
私は怪我も何もしてないからすぐに退院できた。
綾芽も蒼空も私を心配してくれたけど二人も辛いと思う。
私だけが辛い訳じゃない。
寧音さんも玲音さんも…ううん、家族の人が一番辛いはずだ。
海音の未来を奪ったのは私。
1月5日。
何日経っても海音の事が頭から離れることはなかった。
当たり前な話なんだけど…海音が居ないなんて思いたくなかった。
また、笑いながら私の元へ来てくれると思ってた。
…そんなのはただの夢であって妄想に過ぎなかった。
海音が私の前に現れることなど無かった。
それが現実で、それがこの世の中。
死んだ人間が戻ってくるならみんな苦労なんかしてないもんね。
海音…私もあなたの側にいってもいいかな?