気がつけば私は病院にいた。
いつもと変わらない日常が…悲劇の幕開けとなった日。

病院もいつもと変わらない、真っ白だった。
変わったのは私の心?

「大丈夫ですか?」

医師と思われる人が私に声をかける。
喋ることができなかった私は頷いた。

「…残念ですが…」

その言葉で現実に戻された。
残念ですが、なに?

海音は死んだって言うの?

「お連れ様二人は…もう…」

「…っ…う…!!」

止まったはずの涙が次々と溢れてくる。
海音と芽生ちゃんが死んだって…?

さっきまで笑ってたよ、海音。

芽生ちゃん…!!
もしかして、あの電話も芽生ちゃん?

だから笑ったの?
最後の不気味な笑いは…この事だったの?

どうして…こんなこと…。