「海音?ねぇ、海音!!」
いくら海音の名前を呼んでも海音は答えてくれなかった。
誰も、答えてくれなかった。
聞こえるのは私の声と電話越しに聞こえるたくさんの人の声だけだった。
私は必死に走った。
逆方向だけど、構わず私が知ってる交差点に走り続けた。
周りの人が私を見てビックリしているようだったけど、そんなの気にしてられない。
海音に会いたい。
…何があったのか、知りたい。
私の瞳から涙が出てたけど…拭いながら走った。
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