「綾芽と蒼空もデートしてるかな?」

「してんちゃう?綾芽の奴、蒼空ん家に泊まる言うてたし」

「泊まるんだ?」

海音の家に泊まって以来、あの二人よく泊まってるよね。
…まあ、分かりきった事なんだけど。

「おん、羽音も今度おいでや」

「うん、行く」

そう言って海音を見上げると、海音は優しく微笑んでいて私も自然と笑みを溢した。

私たちの周りには殆どがカップルだらけで今日は海音と来て良かったと改めて思った。

きっとこの人たちもクリスマスツリーを見に来てるんだろうなーって思いながら私は夜空を見上げた。

星がキラキラ光っていて月が淡く光っている。
満月、今日はいい日だな。