「…え?!」

「なんやねん」

「な、なんで…?」

レジに向かうな否や海音は既にお金を払っていた。
私が財布出そうとした意味なかった?

「普通こんなん男が払うもんやろ?」

「そう、かな?割勘とか…」

「俺が惨めになるだけやん」

クスッと笑って私の頭をポンポンとする。
不覚にもその仕草にドキッとしてしまった自分が恥ずかしい。

「…じゃあ、ありがとう」

「どーいたしまして」

そこから手を繋いで色々見て回った。
アクセや本、服や家具など。








…何も買わなかったけどね。