そのあともケーキを食べたりドリンクを飲んだりして適当に時間を潰した。

…そうとう頑張って。
外は寒いし行く所もないし、ファミレスでかなりの時間を潰したと思う。

店員とか客とかたまにチラ見してたけど、そんなの気にしない。
海音と一緒にいられることが嬉しくて、幸せすぎて、そんなことも忘れていた。

「…まだまだ時間あるやん」

「そりゃーね」

「今9時過ぎやで?あと三時間どないする?」

「んー…何か見て回ろうか」

「せやね」

やっと動き出す私たち。
伝票をもって会計に向かうのだけれど海音が先々前に行って私は着いていくのに精一杯。

財布も鞄の中だし…出してたら間に合わないからとりあえず着いていってから財布を出して一緒に払おうかな。