海音に言われてから気がついた。

確かに、大事な恋人との行事はクリスマスとお正月もあるじゃん。
クラス替え…また、皆が一緒ならいいのに。
絶対に無理だと思うけど、願ってみるのも悪くない。

「そだね、早い」

「な。…来年も愛したるから覚悟せぇや?」

「ふふ。来年も愛されるね?」

小さく笑って海音を見つめた。
二人でクスッと笑って、どちらからともなく…お互い唇を重ねた。

触れるだけのキスから、激しくて濃厚なキスへと。

海音に触れるたびに何も考えれなくなって、自分が自分じゃないみたいになる。

…もっと、触れたい。
なんて思ってしまうことも少なくはない。

海音の吐息が

海音の瞳が

海音の声が

海音の台詞が

私を、私の心を熱くさせる。
自分でも分かるくらいに、赤いし熱い。

海音の一言ひとことで嬉しくなったり悲しくなったり…まさに一喜一憂、だね。



海音…愛してるよ。

恥ずかしいから海音には言ってあげない。