「蒼空…っ…!」
「綾芽…」
「……」
「あ――っ…!!」
…寝れない。
いや、そりゃ寝れないよね。
綾芽の部屋から声が、漏れてる訳だから。
防音だったらどれほど良かったか。
もろヤってるよねぇ?!
…まあ、よかったのかもしれないけど。
こっちの身にもなってほしい。
聞いてる私も恥ずかしいんだから、寝れるわけがない。
「…どうしよう」
考える私だけど――
「やっ…蒼空…だッッめ…!!」
「…まだイけるだろ?」
…寝かせてください、お願いします。
綾芽可愛いんだけど…蒼空もやたら俺様になってるし…って、そうじゃなくて!!