食卓…と言うか、もう何か…すごいところに連れてこられた。
言葉では表せないような…そんなところ。

豪華。
それしか言いようがない。

お母さん、綾芽、蒼空は既に来ていたらしくて大人しく椅子に座って待っていた。

海音のお母さんは私を見て微笑んだ後、座るように促してくれた。
…座ろうとすると執事っぽい男の人が椅子を引いてくれて私は驚きながらもお礼を言った。

住む世界が違うと言うか何と言うか…。
場違いなんじゃないか?って思うのも無理ない。

「今夜は泊まりに来てくれてありがとうね?沢山用意しているから、いっぱい食べなさい?」

にっこり笑いながら料理に目を向ける海音のお母さん。

…お、多い。