「ポジティブに考えようよ」

「…ん。ありがとな」

「どういたしまして」

「ちょっくら部屋で頭冷やしてくるわ」

「うん、いってらっしゃい」

綾芽は今にも泣き出しそうな顔をして出ていった。
私はそのままベッドへ倒れ込み、瞳を閉じた。

私も海音の事でこんな風に悩んだりするときが来るのだろうか。

そのとき、自分はどうしてるのかな。

綾芽みたいに悩んでるか、それとも悩まず普通に居るのか。



分からない。
でも、いっか。
いつか…そうなれば話し合おう。



そんなことを思いながら私は眠りについた。