「…あるさけ、大事な話したいんやったら行けばええやん」

「…分かった」

おお、綾芽が折れた。
ん?でも、何があるんだろう?

海音って…どんな家に住んでるのかな?
私みたいなちっぽけなマンション?それとも普通の一軒家なのかな?

なんだか楽しみになってきた。

「綾芽、話聞くからね」

「…ああ」

納得いかなさそうな顔をしながらも頷く綾芽だけど、ほんとに大丈夫だったのかな。

なんなら私が綾芽の家に泊まってもいいんだけどな…。

今更そんなことも言える雰囲気じゃないけど。
でも、心配なんだよね。

綾芽って溜め込む性格だから。
たまには発散とかしないと壊れちゃうもんね。

私、頼りないけど…大丈夫かな。