「この問題、やってみなさい?」
だから、何で私なの?理由は?
「面倒だから嫌。寝たいから」
「…藍咲さん!!」
…ほんと、こいつウザい。
一発いっていいかな?いいよね?
「だか―…」
「先生。早くやってくれへんかな?羽音のために時間取るんやったら先生が問題やった方が早いんとちゃいます?」
笑顔で酷いこと言った悪魔が…。
先生は引きつった笑顔してるし。
でも、海音に感謝しないと。
他人から見たら私も酷いこと言われてるような気もするけど海音なりの気の反らし方なんだと思う。
私が寝たいって言ったから寝させてくれるように仕向けたって感じかな?
海音の行為を無駄にはできないし、しないけど寝ようかな。
「じゃ、じゃあ…続きをやりましょうか!!」
そんな声を聞きながら私は夢の中へと意識を手放していった。