海音と色違いのイヤホンジャックだった。
私のは白色。
とても綺麗で、光の反射も綺麗だった。
「綺麗…ありがと。でも、どこで…?」
私は今、ここで買ったのに海音はいつの間にこんなもの、用意してたんだろう?
「羽音がアクセ見とる時や」
そう言えば…
「ちょっとまっとってな?」とか言ってたような気がする…。
あの時か。
私ってば全然気付かなかった。
「ぷっ…」
「…っっ」
私たちは二人で顔を見合わせてから笑った。
お互い同じものの色違いを買ってしまって、なんだか嬉しくなったんだ。
イヤホンジャックは海音は私のを、私は海音のを、スマホに付けあいっこをした。