私の思考回路はシャットダウンした。
いや、だって、唇に生温い感触…後頭部に回された海音の腕。

もしかしなくても、これって…



キスされてるよね?!

何でこんな街中でキスされてるの、私?!
周りの絶対見てるって!!

現に…ほら…。

「キャアアッッ!!あのイケメン…キスしてる!!」

「ほ、ほんとだ…じゃあ、あの子、彼女?!」

似たような事ばかり言ってるよ、みんな!!
私まで注目浴びてるじゃん…。

「…んっ」

―チュッ

可愛いリップ音をたてて離れる唇。
私は多分…いや、絶対…顔真っ赤。

自分でも分かる。
身体が火照ってるし!!