私は口パクで「りっちゃん先生、殺気」だけ言っておいた。
それに気付いたりっちゃん先生は、しまった…と言うような顔をしてから何事もなかったかのようにHRを始めた。

私と海音も大人しく座る。
クラスの皆も座り、芽生ちゃんだけが泣きながら鞄を持って出ていった。

…が、私は隣を向けないでいる。
そりゃ、あんな告白されたら誰だって向けないでしょ…。

綾芽と蒼空はニヤニヤしてるし…。
なに、なんなの、まるで私が包囲されてるみたいな感じは。

…隣からの視線が半端ない。
ジロジロ見られてる気がして仕方ない。





…実際、見られてるんだろうけど!!