――キーンコーンカーンコーン…

タイミング悪く、チャイムが鳴る。
二人は未だに睨み合っている。

…早く終わらせないと絶対来るよ、悪魔が。

「お前らなにしてんだ?」

ほら、今は普通の教師だけど…。

「先生!!海くんが…っ!」

涙目で先生に助けを求める芽生ちゃん。
それを見て、りっちゃん先生がこちらを見る。

…やばい、肩!!肩!!

「星宮が何だ?」

「別れる…って…!」

「あ゙?んなこと知るかよ!!さっさと座れや!!」

出た、悪魔が。
…元族だからって、日常でそんな殺気出したら…。

ほら、芽生ちゃん泣きそうになってる。