時が過ぎるのは早いようで、夏休みも終わり、あと数週間で夏も終わろうとしていた。
花火大会以来、海音とは会ってもないし話してもない。
…まあ、皆とだけど。
課題に追いやられてるみたいだった。
私は花火大会の翌日に全て終らせてのんびり過ごしていた。
そして今、まさに私は窮地に立たされている。
「どうして?!どうして、私じゃないの?!」
「…うっさいねん」
「こんな子の、どこがいいの?!」
「こんな子言うなや!!」
私を間に挟んで言い合いをしてるのは海音と芽生ちゃん。
私自身も驚いてる。
だって、海音がいきなりあんなこと言うから。
…事の発端は30分ほど前に遡る。