そうして二人も帰っていった。
…さらっと手を繋いで。

いやー、カップルって感じだよね。
自然なカップル。

私は教室に残り、少しだけ課題をした。
少し、と思っていたが気付けば5時過ぎ。

…夢中になりすぎた。

慌てて帰る支度をして、学校から出る。
外は夕日で赤く染まっていた。

ボーッとゆっくり歩いていると、前から柄の悪そうな不良が二人、歩いてくる。

片方は茶髪でもう片方は銀髪。
いや、もう…髪の色が明るすぎでしょ。

不良二人組が私とすれ違うほんの少し前に軽い会話が聞こえてきた。