芽生ちゃんが帰ってから私は一人、教室に残って考えた。

私は海音が好き?

嫌いじゃないのは確かだ。
蒼空は友達として好き。
りっちゃん先生は先生として好き。


じゃあ…海音は?

でも、海音には芽生ちゃんと言う彼女がいる。
それなのに、私が恋愛感情で海音のことが好きだと言えば横取りすることになる。

そうなれば私が悪者扱いされるのは目に見えている。
芽生ちゃんは可愛いからクラスの男子、周りの男女共々ほっておかないだろう。

責められるのも私だけに決まってる。
海音…海音は私のこと好きなんだろうか。