「なるほど!だからここの答えは、こうなるんだぁ~…。さすが海くん!!」

やり方が分かったのか芽生ちゃんはすらすらとそのあとも一人で問題を解いていく。

…やり方分かったなら自分の席でやればいいのに。

一瞬そう思った自分に腹が立った。

りっちゃん先生の言っていた事は本当なのかな。
嫉妬したらその相手が好き、って…。

私が海音を好き?
絶対に認めたくない。

そんなの、有り得ない。

「あっ、羽音ちゃん!!放課後少しお話ししよう?」

「…いいけど」

なんで私なんかと話したいんだろう?
変な子も居るもんだ…。

芽生ちゃんにメリットないのに。