そしてどさくさに紛れて下の名前で呼ぶなし。
りっちゃん先生、私を元気付けようとしてくれてる?

さっきより気分も晴れてる気がする。
あはは、やっぱり教師だね。

改めて尊敬させていただきます。

「まあ、相談ぐらいなら聞いてやるから」

「ありがとう」

「分かったらさっさと帰れ帰れ」

「んー…」

「次、俺の授業。サボるなんて許さねぇから」

言われて時計を見れば一時間目が終わる1分ほど前。
そうだった。
次はりっちゃん先生の授業だ。

憂鬱。
寝ちゃおうかな。

「寝たら放課後掃除な」

意図も簡単にりっちゃん先生に脅された私。








この時、この会話を誰かに聞かれてるなんて思ってもみなかった。

あの後で、あんな宣戦布告をされるなんて…。
あの後で、誤解を招いたりするなんて…。