だって、あの眼だよ?
流石に分かるでしょ。
厳つい不良かヤンキーか族か、しかないんだから。

「うん、殺気とかやばいしね」

「…出してるか?」

「たまーに」

怒ったときとかプンプン出してるよ。
とは言わなかった。
大抵の生徒はその殺気にビビって怖がってるんだよ。

「お前は怖くないのか?」

「別に?りっちゃん先生はりっちゃん先生だし。それに、殺気出されるのは慣れてるの」

私の父親がそういう関係の人柄だったから。
多分、族の中でのストレスを私に向けたんだろうね。
強ち私の推理的なのは間違ってないと思うよ。

「そうか…。それでな、俺が入ってた族のNo.1が慎さんだった」

…まさか。
そんなわけない。