ひたすら無言で歩くこと数十分。
目的の場所についたのか、りっちゃん先生の足がゆっくりと止まる。

私も立ち止まって前を見る。
何かのドアみたいだけど、そこは私がよく来る場所だった。

りっちゃん先生がドアを開けると、太陽の光が一気に見え、眩しいくらいだった。
思わず下を向くと、「早くこい」なんて言われるから足早についていった。

その辺へ適当に座るりっちゃんの隣に腰掛けて空を見上げる。
雲ひとつない晴天。

あるのは青い空にキラキラ光る太陽のみ。
こんな風に先生と来るのは初めて。

何だかくすぐったい気分だ。
まあ、愛想が悪い先生だから…今も無言で私をガン見してるんだろうけど。