「先生…!す、好きです…っ」

…まじですか。
漫画やテレビぐらいでしか見たことない先生に告白するシーン。

変なところに居合わせちゃったな…どうしようか。

「ありがとな。悪いが俺はお前を生徒として見てるから。いい奴見つけろ」

この声って…。

「りっちゃん先生…」

私の口から小さく呼ばれた先生。
女の子は泣きながら走ってどこかへ行った。
彼女自身もこうなることは分かっていたはず。

それでも、自分の感情はコントロールできなくて泣いてしまったんだ。
私も昔はそうだったもん。

「おい」

「あ…。大丈夫、誰にも言わないから」

「違うだろ?授業は」

「あーっと…」

そうだった。
りっちゃん先生も教師だったんだ。
サボりです!!なんて死んでも言えない。